匂いがもたらす思わぬ効果

匂い香り

一日に何杯のコーヒーを飲んでいるんだろうか。とにかくコーヒー好きの私。
食事が終わる毎、仕事の合間、テレビを見ながら・・・ よく考えてみると、コーヒーが手元にない時間が見当たらない。かといって、コーヒー通かというとそんなことはなく、ほとんどがインスタントコーヒーマシンで入れたお手軽コーヒーなのである。単にコーヒーが好きなだけ、です。

インスタントでも豆を充填したあとの空パッケージを嗅いでみると、生意気にもちゃんとコーヒー豆の良い香りがする。そのパッケージを捨てる前に「クン、クン」と2、3回その香りを楽しむのがクセというか習慣になってしまっている。MOTTAINAI精神です?!

コーヒー豆の匂いは、それを嗅ぐだけで気持ちが安らぐ。焦ったり、怒ったり(怒られたり)、イヤな気持ちの時にコーヒーは飲まない。コーヒーを飲むという行動をする際は、ある程度心が落ち着いていて気持ちにゆとりがある時だからだと思う。そんな気持ちとコーヒーの香りが行き来して、いつの間にかコーヒーを飲むだけで心が落ち着いてくるようになっていったんだろう。

ヒトが持つ五感の中のひとつ「嗅覚」について

人が持つ五感といえば、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。どれも生きていく中で欠かせないもので、この中のどれかひとつでも欠けてしまうと、何気ない日常生活であっても大変不自由になってしまう。それは、時に命さえ危ぶまれる事もある。

その五感の中で「臭覚」は、見えない、聞こえない、触れないものであるけれど、他の感覚よりも「記憶に残りやすい。記憶を思い起こさせる作用が強い」と言われている。また、記憶したい事と同時に香りを嗅ぐ事によって、より強く記憶される事も知られている。

家庭内に引かれているガスにはあえて香りを付けていることも有名で、無色無味無臭のガスが漏れていればすぐに気づくように匂いをつけている。ガスが漏れているだけでは、視覚も聴覚も触覚も命の危機に働いてくれない。五感の中で「臭覚」は一番地味そうな感じだけど、重要な能力のひとつなんだなぁと感心してしまう。

人の匂いがもたらす効果

日常生活を送っている限り色々な人と接します。初対面では見た目で仮の印象付けされがちですが、そのうちにその人の話し方や性格によって仮の印象はどんどん書き換えられていき、ある程度の所でしっかりとした印象が刻まれるのです。その最終的な印象の中には、実際にはその人の「匂い」も入っているんです。

先ほど臭覚は他の感覚よりも「記憶に残りやすい。記憶を思い起こさせる作用が強い」と言いました。よほどのイケメンとか、何かしらの素晴らしいパフォーマンスを持っていれば、他人に与える記憶や印象も強いものになるのかもしれませんが、なかなかそんな上手くはいきません。特に私のような・・・

特にビジネスにおいては、その人の印象しだいでプロジェクトが成功も失敗もある。仕事は会社同士のやりとりだと思いがちですが、実は「人と人のやりとり」です。直接お客様と接するショップの店員さんだって同じ。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。一度イヤな印象を持たれてしまうと、今後のビジネスやお客様の購入は無くなってしまうかもしれません。

そこで思ったのが、「見えない、聞こえない、触れない〈匂い〉」を味方にすれば、ビジネスもスムーズに進むかもしれないな、という事。顔は変えれないし、優れたパフォーマンスもすぐに身についたりしない。しかし「香り」なら…。嫌みのない心地の良い香りと共に仕事をこなせば、周りの方や接する人にはより強く記憶が残り、好印象を持たれるようになるかもしれない。良い香りを身にまとえば自分自身もその香りの中で気分良く一日の大半を過ごすことが出来るなぁ、なんて。

コーヒーを飲みながら、そんな事をふと思ったりした、今日のランチタイムでした。

 

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